睡眠は、あらゆるアスリートにとって最も強力な回復ツールです。睡眠の質を左右する真の要因とは何か、解説します。
十分な睡眠をとることは、健康全般において重要です。最適とされる睡眠時間は人それぞれですが、世界的な研究では、ほとんどの人にとって1晩あたり7〜9時間が必要であることが示されています。成人の平均では、8時間10分程度の睡眠が求められます。
睡眠時間は良質な回復に不可欠ですが、それは全体の一部に過ぎません。睡眠中、脳は1晩に4〜6回のサイクルを繰り返しており、各サイクルは約90分間続きます。これらのサイクルは、3つの主要なステージと、短い覚醒時間で構成されています。
REM睡眠は夢を見る段階で、認知機能や心の健康に不可欠です。1サイクルあたり10〜60分続き、総睡眠時間の15〜25%を占めます。
コア睡眠(N1およびN2)は、眼球運動や筋肉の動きが緩やかになる最初の浅い睡眠ステージです。1サイクルあたり10〜25分続き、総睡眠時間の55〜75%を占めます。
深い睡眠(N3)は、眼球や筋肉の動きが全くない状態で、免疫機能や回復に極めて重要です。1サイクルあたり20〜30分続き、総睡眠時間の10〜20%を占めます。
覚醒時間は短く、通常は1〜5分程度で、総睡眠時間の5%未満です。
Apple Watchでは、昼寝や二度寝の時間を「未分類」と表示します。これは、睡眠中である可能性は高いものの、具体的な睡眠フェーズを特定できないことを示しています。
回復のための睡眠とは、深い睡眠とREM睡眠を合わせたものです。この時間帯に、脳と身体は重要な修復と治癒を行います。
深い睡眠は身体的な回復ステージであり、成長ホルモンの分泌、筋肉の修復、組織の成長促進、免疫機能の維持が行われます。
REM睡眠は精神的な回復フェーズです。夢を見る時間であり、短期記憶が長期記憶へと変換されます。また、学習能力や認知機能の向上、細胞の再生も促されます。